「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[提灯豆知識]2013/05/21
福島県浜通り、中通りでは、お盆の時期になると、提灯を飾る風習があります。
いろいろな形、大きさの提灯が色々あります。
主な形は、卵型提灯、瓜型提灯、桶型提灯と住吉型です。
まず、卵型提灯ですが、小八丸白紋天、大八白紋天、いわき型の三種類のサイズがあります。
大八丸といわき型は秋草や、芙蓉といったお盆らしい絵柄の入っているものがあります。
素材も、紙製品だけでなく、絹張りの製品もございます。
瓜型提灯は細長い形で、一番小さなものは仏前型白紋天(小 サイズ19×51cm)から大きなものでは角高2尺白紋天(60×155cm)があります。
主に仏前型の小さなお提灯には、前に「御霊前」の文字と家紋をいれます。それ以上の大きな提灯には、前に故人の戒名、両横に家紋、裏に贈り主の名前を入れます。
角高白紋天(36×110cm)には秋草の柄が入ったものもあります。
桶型提灯は円柱形の提灯で、このお盆提灯の中では大型の提灯になります。一番大きなもので2尺桶型白紋天(60×161cm)です。とっても大きいので、文字や紋を描き入れるのも大変ですが、乾かしたり、移動させたりするだけでも、一苦労です。
住吉型とは桶型の提灯と同じく円柱形なのですが、上下に付いている道具(重化)が紙部分より大きく、提灯を畳むと、道具(重化)の中に提灯が収納されます。この形は絹張りの製品が主です。
いずれの商品も、戒名、家紋や家名、裏に贈り主の名前が書き入れられます。
仕上げに、房、電装セットなどの付属品をつけケースに入れて完成です。
弊社ではいろいろな地域の、いろいろな風習に対応した、いろいろな提灯の製作を手掛けております。