「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
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[お祭り情報]2013/05/21
愛宕さんの千日詣をご存知ですか。
夏の7月31日の夜から8月1日にかけて山に登ると千日分のご利益があると云われています。
そして愛宕神社のお札を授かるために大勢の人たちが懐中電灯を手に麓(ふもと)から頂上目指して上がるのです。
そして「火迺要慎」のお札を貰ってくるのです。
でも、これはお参りした人だけがこのお札を貼っている訳ではありません。京都ではたとえ愛宕さんがどこにあるか知らない人でも、このお札のことは知っていて、誰かからもらうか、誰かに頼んで手に入れて、火を使う場所に貼っておるのです。また、このへんが京都らしいとこかもしれません。そして、京都は火事が大変少ないところであるそうです。
京都の町家は、隣とくっつくようにして建っているので、火事への意識が高いようです。「火をだしてはいけない」ということに、昔から非常に神経を使ってきたという事ではないでしょうか。
念には念を入れて火の始末をするという京都の人たちの「しつこさ」で京都の町を火事から守ってきたのだと思います。それぞれの町内の人の責任感の強さがそうさせてきたのでしょうか。
京都の人はこれを「愛宕さんのおかげです」と言うのです。ここに京都の一種独特の言葉遣いがあり奥ゆかしさがあるのです。
「愛宕さんのお札」京都の家には、いいや家庭だけではなく、ビルの中や会社の中でも厨房や炊事場にはこのお札を良く見掛けます。
「火迺要慎」「火の用心・・・」
華緒華実多