「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2013/04/07
決して、「たまやー」とか「かぎやー」といった粋な掛け声ではなく、「雨が降ってきたぞ」という意味の関西弁なのです。
提灯屋では本来、提灯を仕上げる段階で「油引き」という大事な作業があります。この作業は、主に屋外で使用される「軒吊り用提灯」に雨よけの目的で、提灯用の特殊な油を提灯全体に塗り、それを一度天日干しをします。そうする事によって、油がしっかり和紙に馴染み、提灯らしい色合いになって、風情も出てきます。しかし素材はあくまでも和紙ですから特にこの梅雨から先の時期、雨の注意は欠かせません。
天気予報はは「晴れ」でも突然に降る、にわか雨には「雨やーッ!!」の一声で全員総出で、たくさんぶら下げてある提灯を猛スピードで取り込みます。
・・・で取り込んだ途端に「カラッ」と晴れ上がり・・で又干し直したりで、もしこの場面で流れる曲があるとすれば、ビゼー作曲「カルメンの序曲」でしょうか、はたまたハチャトゥリアン作曲「剣の舞」でしょうか。
何はともあれ、お客様の提灯を大切にお守りしております。
提灯屋の私達だけではありません。ソーメン製造業さん、梅干屋さん、干し柿屋さん、干物屋さん、布団を干しているお家、京都鴨川床のお店屋さん、等々外に物を出したり、干したりしているお仕事をされている皆様、本当にご苦労様です。(^○^)
投稿者
こいものタイタン