提灯探訪ブログ

提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。

[仕事場だより]2013/04/01

わしの提灯

今日は「わしの提灯」のことを書きたいと思います。
わしの提灯といっても、「私の提灯」ではなく、和紙の提灯のことです(^0^)


提灯にはビニールで出来ているものと、和紙で出来ているものがあります。どちらの提灯もメリット、デメリットがありますが、ビニール提灯はその名の通りビニールで出来ているので水分が浸透しにくく雨や風にも比較的強いです。
デメリットとしては質感や、やはり高級感に欠けるといったところでしょうか。

和紙の提灯は全くその逆で雨や湿気には比較的弱いですが、ビニール提灯には無い高級感があります。
ビニール提灯がクォーツ時計なら、和紙提灯は機械式時計といったところでしょうか。
和紙提灯の手入れは多少掛かりますが良いものを持っている喜びと申しますか、所有感を満足させるものだと思います。(ちょっとおおげさですね(^_^;))
提灯に使用している和紙は、漉き方も産地もいろいろあり、厚みもいろいろあります。弊社でも数十種類の和紙がありますが、それぞれの提灯の種類によって使い分けています。
DPP_00046_R.JPG
提灯の大きさや、骨の太さに合わせた和紙を張っています。長年の積み重ねにより、この提灯にはこの厚みが良いと判断したものを使用しています。
細い竹ひごを使った小さな提灯に、和紙だけ分厚くすると、提灯は畳んだり伸ばしたりするので、「骨外れ」(和紙と竹ひごがはずれる)などの弊害がでやすくなります。和紙と骨のバランスのいいものが結局一番長持ちするのではないでしょうか。
折角の和紙提灯ですので、大事に使って頂ければ何よりです(^0^)


追記

この原稿を書いているのは3月24日なのですが、前日の3月23日に製作部T君に第1子の女の子が誕生しました。T君おめでとう(^o^)/
子育ては大変ですが、大変な分だけ喜びがあります。二人で力を合わせて楽しんでください!
しあわせついでに私ことですが、
24歳になる私の二女が5月に結婚することになりました。
二人には提灯の和紙と竹骨の様に、どちらかが強すぎるという事がない、バランスの取れた良い家庭を築いてほしいものです(*^_^*)