「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2013/03/30
長かった冬の厳しい寒さもようやく終わりを迎えますね。
ポカポカとした陽気を感じられる日も徐々に増えてきました。
早いところではもう桜も開花したようで、いよいよ春の到来ですね。
今回は提灯にはあまり触れていませんが、提灯製作の会社に入ったからできた体験について話そうと思います。
入社して間もない頃、会社にテレビ局から取材の人が来ると聞いてすごく興奮したものでした。テレビの取材の現場に居合わせることが初めてだったこともあり、「誰か芸能人がレポーターで来たらどうしよう」と勝手な妄想でワクワクしていました。過去にお笑い芸人の方が来られたこともあると聞いていたので、期待も膨らみましたが、実際はその時は誰も来られませんでした。
取材は提灯ができるまでの各工程で私達が作業している風景を流して撮影されていって弊社の社長のインタビューで締められることがよくありますが、途中でカメラが立ち止まって作業中の人にマイクがむけられることもたまにあります。
職場の先輩方は取材にも慣れている様子でしたが、私はカメラが作業部屋に入ってきただけでなんだかソワソワ落ち着かなかったのを覚えています。
そしてある日の取材で、私のところにもカメラが来ることになりました。提灯に文字を書いているところにレポーターの方から質問をされて答えるというものでした。 さらにそれが生中継されるということで、失敗できないプレッシャーと緊張がすごかったです。
あとで録画した自分の映像はかなり気恥ずかしいものでしたが、貴重な経験になったと思います。あとレポーターの方がニュースで見たことのあるアナウンサーさんで、芸能人の方に会えたような気分でした。
朝の早い時間帯の放送だったので、まだ薄暗いうちから出社して待機しましたがそれもまた新鮮でした。
放送時間は数分でしたが、実際の放送に至るまでにたくさんのスタッフさんが準備され支えられて番組が作られていることがわかり、とても勉強になりました。
普段は黙々と提灯に文字や家紋の印を書き入れる仕事をしていますが、たまに取材や撮影が来られるので、あまり経験することのできない刺激になっていいですね。
製造部 T