提灯探訪ブログ

提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。

[仕事場だより]2013/01/07

なぜ紙と竹の提灯が?   Part2

前回のつづきです。


と、その時です。
「ピイピイイイイイイッ」とすごく澄んだ、そして甲高い鳥の鳴き声が聞こえてきました。

その声があまりにキレイで珍しかったので表に出てみると、社屋3階の屋上のへりに、細くて鋭いくちばし、尾の長い見慣れない鳥の姿がありました。
近くにみえる山は滋賀県につづく山並みです、そこからやって来た山鳥でしょうか。
そして、その鳥の透明でキラキラしたような「ピイイイ」という声を聞いて、
その一瞬なぜか、私の体はひんやりと心地いい空気に包まれるのです。

むかし・・・ずいぶん前の出来事。山でのキヤンプを思い出しています。

しかし、考えてみれば 私の鼓膜はその鳥の声以外にも、車の走る音、人の話し声、ラジオから流れる音声、等、様々な音を同時にキャッチしているはずなのに、無意識にその鳥の澄み切った透きとーった声だけを選び出して聞いているのです。
体が勝手にいつか行った山のキャンプを思い出して
もう一度あのときの心地よさを味わおうとしている・・・・。

紙と竹という自然の素材で作られている提灯にもそんな心地よさがあって「ほーっとする感じ」があるのだろうとおもいます。
急速に科学の発達するこのような世の中だからこそ、余計にこの「心地よさを味わいたい」を無意識のうちに感じているのかもしれませんね

あの大型の提灯も完成しました。
そして人々の心を癒すその一役を架ってほしい。
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D,K