「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2012/12/05
今日は提灯の竹骨の掛け方について書きたいと思います。
提灯の骨の掛け方は二種類あり、「地張り(一本掛け)」と「巻き」といいます。
「地張り」とは骨を一本一本、輪っかを繋いでいく方法です。皮つきの竹ひご、太めの糸、厚めの紙を張り、比較的大きな提灯に用いられます。
特徴としては、骨目が太いので、少し無骨な印象の提灯です。
大きめの提灯が多いので、作業としては立ち上がっての仕事が多くなります。
「巻き」は提灯の木型に竹骨を螺旋状にぐるぐる巻いていくやり方です。この方法は、細目の竹骨を使いますので、比較的小さめの提灯に良く用いられます。
特徴としては、見た目がつるんとした、美しい形ができます。
「地張り提灯」が男性でしたら、「巻き提灯」は女性というイメージでしょうか。
「巻き提灯」は小さめの提灯が多いので、座っての作業が多くなります。私の場合は床に座布団をひき、正座で作業するのですが、1日7時間くらい正座をしていることもよくあります。(ぶっ通しではありませんよ)
先日、大勢の方と、数十分間正座をする機会があったのですが、しばらくしてあちこちで、足がしびれたのか「モジモジ」させる方がいたり。
諦めて、あぐらをかく人がいたり、隣を見ると家内がモジモジしていたり、いつも正座している私は全然大丈夫なので、ひとりニヤニヤしていました(笑)
これも、張り職人になったお陰かなと、思います。
追記
先日ABCテレビで放送されましたドラマ、「捜査地図の女 第五話」で、職人さんが提灯の竹ひごを巻いているシーンがあったのですが、その手は「私の手」でした。2、3秒だけでしたが、
私も真矢みきさんと共演したということでしょうか(笑)
張り職人N