「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[提灯レポート]2012/03/29
少し季節的には早いのですが、今回は地蔵盆のことを書きたいとおもいます。
地蔵盆は京都周辺の近畿地方で古くから行われてきました。大雑把に言えば、子供達の無病息災を願うまつりです。
私が子供の頃は、8月23・24日の地蔵菩薩の縁日にやっていましたが、最近は私の町内では23・24日、以降の土曜日に行い、日曜日は後かたずけというように1日だけになっています。
私の父が亡くなって1年がすぎ、少しづつ父の物をかたずけ始めた所、
なんと!40数年前に作ってもらった地蔵盆の時に吊る、私の提灯が出てきました。
しかし30年以上も、たたんだままの提灯は、かわいそうな事になっていました。
いっしょに出て来た娘たちの提灯は、少し骨がはずれているくらいでまだしっかりとしています。
今は私の町内では弊社で地蔵盆の提灯を作っているので、もしかして・・・と思い社長に見てもらったところ私の提灯は、当時働いていた方の書いた字で、娘たちの提灯は、なんと・社長の書いた文字だということを聞いてビックリしました。
私は入社して10年ほどなのですが・・この会社とのつきあい?・は40年以上ということになりますネ(笑)
昔の音楽を聴いて、その時代を想い出すということがありますが、
私はこの破れた提灯を見て、小学6年生の時に町内の子供達が私の家に集まって、大あんどん用の大きい紙に,自分たちの好きな絵を描いたことや、子供の福引をして、当ったメカゴジラのプラモデルのことが鮮明に蘇って来ました。
もう使われる事のない提灯ですが、休みの日にでも、ひまを見つけて、破れた提灯の修理をしたいとおもいます。
張り職人N