「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
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[提灯レポート]2012/03/23
2月18日(土)に兵庫県丹波市柏原町にある柏原八幡神社で行われた「厄除大祭」を訪ねました。
京都から車で約2時間。中国自動車道を降りて国道176号線を北上し柏原町に入ると、町中に吊られた沢山の提灯と無料駐車場の看板が出迎えてくれました。
このお祭が町を挙げてのものであるのが分かります。(毎年約10万人が訪れる北近畿最大規模だそうです。)
「午後から雪」の天気予報通り雪が降る中、それでも沢山の露店が出て(200店以上とのこと。)大変賑わっている商店街を抜けると神社の鳥居が見えてきました。それをくぐると見覚えのある献燈提灯(個人名や企業名の入った二長サイズのビニール提灯)が両脇に飾られた参道の石段が山の上の方迄続いています。
さながら「寒い中、ようお参りになりました。」と歓迎してくれているようです。
雪で滑って転ばない様に慎重に石段を上がっていくと、ようやく無病息災や家内安全を祈願しようと参拝者が参道まで長い列を作っているのが見えてきました。
「柏原の厄神さん」の通称で親しまれている柏原八幡神社は、1024年に京都の石清水八幡宮の別院として創建された神社で、1585年に豊臣秀吉によって再建された社殿は国の重要文化財に指定されています。
厄除大祭は平安時代から約千年の歴史を誇り、日本最古の厄払い神事「青山祭壇の儀」が行われます。
境内には神楽舞の舞台や、厄年を迎える人向けの祈祷所も設けられ、3回突くと運気が良くなるという「開運の鐘」が鳴り響いていました。
「家族みんなが元気で過ごせますように。」手袋を脱いでお祈りしました。
帰り道、強くなった雪の為辺りがうす暗くなったせいで提灯に灯が燈されているのに気付きました。また、すれ違う人たちの声が聞こえてきました。
「同級生ばっかりやな。」
「大祭の日は毎年雪が降っていちばんさむいんや。」(確かにさむかったです。)
柏原町で一番寒い日にお参り出来たのできっとご利益が有りそう!?ですね
製作室K