「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2012/02/20
夜の巷を歩いていると良く赤い灯りを見つけます。
大きいのやら小さいのやらそのどれもがお出でお出でと誘って居る様でついフラフラと寄って行きそうに成ります。
提燈とは、不思議なもので、夜の闇の中でしっかりと自己主張してはります。どんなに沢山の提燈が有ろうとも一つ一つが個性を持っておるのです。
色も形も大きさも柄も一つとして同じものが無いのです。それは1灯1灯職人が気持ちを入れて作っているからです。皆様も一度ゆっくり提灯を眺めて見ませんか?
遠目で見た時よりも近くでじっくり見た時は...又感じが変わって見えます。本当に不思議なものです。近くで見れば見るほどヤッパリ自己主張しています。少し破れたもの、少し色あせたもの、穴の開いたもの、それらは、ソレゾレの歴史を物語って居る様で何とも愛おしくおもえます。此れからも毎日毎日たくさんの提灯が生まれて行きます。
皆様も一度身近な提燈をゆっくり見てみませんか?
家の門吊り提燈、お店屋さんの名入り提燈、お寺の寺号入りや神社の名入り提燈、それらは、みんなの道案内役を充分果たして居ると思います。そうです、提灯がないと目的の場所が分からなくなってしまいます。無口で静かに主張してはる提燈を温かく見守って下さい。
華緒華実多