「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2011/11/28
時代劇とかで浪人の武士が長屋で傘を張ったり、提灯を張ったりを思い浮かべる方も多いと思います。
時代は進み、現代ではどうかと言いますと、工業化が進んだ今でも当時の作り方とあまり変わっておりません。
提灯にはそれぞれの形に応じた型という物があり、
作業というと
1、型に骨(竹)を巻く
2、形がくずれない様に糸を掛ける
3、和紙を張る
これらを手作業で行います。
文章で書くとこれだけの事ですが、これが意外と熟練のいる作業です。
先日も明治25年に作られた提灯箱を補修したのですが、さすがに100年以上も前の和紙はボロボロになっていましたが良い仕事をしているなぁと感じる張り方でした。
先人達の良い所は踏襲し、ここはこうした方がと思う所は改良し、今度の張り替えは150年後になればなぁという思いです。
最近では、提灯張りの技をいかした和風照明も製作しています。
普段作っている提灯は、○○型という様にきまった型という物で作っているのですが、和風照明ではデザインから考える必要があり、今までにあるような形ではあまり新鮮味がなく、かといってあまりに奇抜な形ではおかしいのでデザインを考えるのが一苦労でした。
その甲斐もあって、我ながらなかなかの物が出来たと思います。
そんな和風照明を今度本店の隣りに出来ましたあかりの展示室に展示しておりますので興味のある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
張り職人N