「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[店頭日誌]2011/08/04
少し前に本当にあった話です。
提灯屋さんでは、文字入れや赤塗り仕上げをした提灯を、最後に乾かすために、屋外で提灯を干します。
いろいろな場所で使われる提灯を、お作りしていますので干されている提灯も実にさまざまです。
お寺の名前の入った提灯や、お祭り用の提灯を干していることもあれば、飲食店で使用される提灯を干していることもあります。
ある日、ラーメン屋さんからの注文の提灯を、いくつも店先に吊って干していました。
お昼時になり、店頭スタッフも順番に手を洗い、昼食前の準備をしていると、店先で、「すみませ?ん」と声がします。
慌てて店頭に向かうと、お客さんが2名。
店員:「いらっしゃいませ。どのような商品をお探しですか?」といつものように対応すると、お客さんの様子が少し変です。
「?」と思っていると、
お客様:「ラーメンは無いのですか?」とお尋ねです。
店員:「ラーメンの提灯ですか?」と尋ねかえすと、
お客様:「??・・・。ラーメン屋さんでは無いのですか!?・・・すみません間違えました」
と残念そうにお店を出られました。
そうです。お客様は私たちの店先に、ラーメンの提灯がたくさん吊ってあるので、「ラーメン屋さん」と間違えられてご来店された
のです。紛らわしいことをして、このお客様には大変申し訳ないことをしてしまったと思いました。
しかしながら、ラーメン屋さんの匂いもしないのに、ラーメンの提灯につられて来店されるとは、もしかして「とっても美味しそうなラーメン屋さんの提灯」と感じとっていただけたのでしょうか?!
真偽の沙汰はさておき、お客様のご使用のシーンにマッチした提灯を作ることを大切にしております。