「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2011/07/09
昨日、関西は梅雨明けしました。
思いのほか、梅雨の時期が短かったのでとてもホッとしています。
通常、「京都の梅雨は、祇園祭の山鉾巡航が終わると明ける」といわれていますが、今年に限っては異例の速さで、梅雨明けしたように感じます。
以前にも、記載したことがあるのですが、提灯屋にとって梅雨のじめじめした湿気は大敵です。
提灯を張っても乾かない、色を塗っても乾かない、油を引いても乾かない。と「乾かない」づくしで、遅々として作業が進まないからです。
製品としても、油を十分に乾かした提灯と、そうでない提灯とでは後々の「持ち」に差が出てきます。
ですので、梅雨時期にご注文を頂いた場合、天候を見て「晴れ」の日にいっせいに提灯を乾かします。雨の日が続く場合は、お客様へ連絡し、御使用日がまだ先の場合は、事情を説明し、お待ちいただくこともあります。
今日の様な青空の下、提灯を外にだして干していると、心なしかちょうちんも「ぶらぶら」と喜んでいるように見えます。
ただ、人間はうだるような炎天下の下での、出荷荷作り作業や、配達でふらふらになっていきます。