提灯探訪ブログ

提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。

[店頭日誌]2011/07/07

家紋の話

提灯屋をしていると、提灯に家紋を入れることが多いので、家紋に詳しくなります。ところが、通常の生活において、家紋が使われているところはごく限られています。
お客様に「御家紋は何ですか?」と聞くと、すぐ正確にわかられる方は少ないです。


家紋の入っているものをお客様からいただき、それを元に提灯をお作りすることもあるのですが、その多くがなんと「墓石の写真」が多いです。つぎに「仏壇の写真」「袱紗(ふくさ)」「風呂敷」となります。

要注意なのが、女性の着物(持ち物)に入っている家紋です。
女性が使う紋は、
1.母系紋:母から子へ伝える女紋
2.替え紋:その家に伝わる女性専用の紋
3.実家の紋:既婚女性の生家の紋
と、ご当家の家紋と違ったものをつけることがあります。

皆様も、ご自分の家紋を確かめられる際にはご注意下さい。

また、「風呂敷」などの色地に紋が染め抜かれている場合は、紋の色が「白」になります。ところが提灯は「地色が白地」になりますので、「黒紋」が入ります。白と黒が逆転になりますのでこちらも注意が必要です。
市販されている紋帳は主に、「黒地色に白い紋」が描かれています。
ところが「石持地抜き(こくもちじぬき)紋」といって、黒い丸の中に白い家紋が入る紋があるのですが、これが紋帳で見ると白黒逆転しているので、さも提灯に入れる家紋のように見えるのです。私どもが注文を受ける際には「石持地抜き梅鉢」とお客様がご指示されても、再度確認いたします。結果多くのお客様が「丸に梅鉢」や「梅鉢」である場合が多いです。
いろいろ書きましたが、このページに出会ったことをきっかけに、ご自身の「家紋」について考えて見られるのも良いことですよ。