「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[提灯レポート]2014/02/07
川原泉さんの「フロイト1/2」という漫画のお話の中に提灯屋さんが登場します。
小学生の篠崎梨生は小田原城で象を見ている時に大学生の弓彦と八木沢に出会います。
その時、怪しい提灯屋さん「風呂糸屋」が現れ提灯を売りに来ます。
この提灯屋さんは誰にでも見える提灯屋さんではなく、特殊な「波長」があった人だけが出会える提灯屋さんなのです。
しかも「風呂糸屋」=「フロイト屋」。
そうです!この提灯屋さんは夢を見ることのできる提灯を売っているのでした。
夢を見ることのできる「ふたつで一組」の提灯を梨生と弓彦が一つづつ買います。
それは「一組の夢」を分け合うこと・・・・。つまり離れていても二人はいつも同じ夢の中で出会うことができるという設定で話は進みます。
あといろいろ話があるのですが、提灯の使われ方だけにクローズアップすると、
夢の中の暗闇と、その中でぼんやりと灯される提灯の明かりがとても効果的に使われています。
暗闇の中でもう一方の明かりを探しさまよったり、明かりが消えることで暗闇と孤独さを感じたり・・・。
「灯り」が人々の心に安堵感や、希望といった良いイメージを与えているのだなと思えるようなストーリー展開です。
面白い作品なのでご興味のある方は是非お買い求めの上読んでください。
(ちょっと古い作品なので、アマ〇ンしか売ってないかも)
提燈ぶらり探訪ブログ事務局員2号