「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2013/07/07
今年も梅雨の季節になりました。
平年よりも10日以上も早い入りとのことで、蒸し蒸しとした雨の日が長々と続くのかと思うと少し憂鬱な気分にもなります。湿気が多いと提灯の乾きも悪くなりますので...
しかし空梅雨なのか意外と雨が降らずに晴天が続いていますね。すでに夏を思わさせるような気温の日も出てきました。夏もそこまで来ていますね。
さて京都の夏には地蔵盆に提灯を飾る風習があります。新しく生まれてきた子供のために親がその子の名前が書かれた提灯を奉納するというものです。京都以外の近畿地方でもされているところはありますが、京都が多いようです。
地蔵盆は8月の23、24日付近の土曜日から日曜日にかけて行われることが多いです。街角にあるお地蔵さんが置かれた各町内で、お地蔵さんを飾り付けてお供え物をします。そのお地蔵さんのそばにはテントが組み立てられゴザなどが敷かれて町内の子供たちの遊び場になったりします。そこではお菓子をもらったり福引きが行われたりして子供の頃は私も地蔵盆はすごく楽しみな行事でした。
地蔵盆の提灯は赤青黄色の三色のカラフルな柄のものと鮮やかな赤色一色のものがあります。特に決まってはいないのですが三色柄は男のお子さん、赤色は女のお子さんが多いみたいです。
私は文字書きの職種なので毎年お盆が近づいてくると地蔵盆の提灯にたくさん子供さんの名前を書かせて頂いております。
ただ今年は我が家にも子供が誕生しましたので、一つ地蔵盆の提灯を作ってやろうかと思っています。毎年他の子供さんのお名前ばかり書いていたので、今年はちょっと楽しみな経験が出来そうですです。
製作部 T