提灯探訪ブログ

提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。

[お祭り情報]2011/08/26

一色町大提灯まつり

「三河一色 大提灯まつり」は、一色町諏訪神社の祭礼で、約450年の歴史を持つお祭りです。毎年8月26日、27日に開催されます。
上組、中組、大宝組、宮前組、諏訪組、間浜組の6組が2張づつ計12張の大提灯を諏訪神社の境内に献灯します。


弊社は平成の大修理で平成6年から、平成13年まですべての提灯の修復に携わりました。
12基すべての大提灯が揃うのは祭りの2日間ですが、「一色町 学びの館」では一番大きな間濱組の大提灯(5.6m×10m)
のレプリカをいつでも見ることができます。
うなぎの産地として有名な三河一色の一色諏訪神社は信州・諏訪の諏訪大社から分霊を勧請して、一色の諏訪大明神を建立したのが創始。
大提灯の始まりは,1564年(永禄7)ごろ,海から魔物が現れ、田畑や人畜を荒らしたので、村人は海の平穏と豊漁を願って,魔よけの意味で「かがり火」をたいたことが起源とされている。
その後,寛文年間(1661〜1672)に提灯をつるすようになり,1796年(寛政8)には大提灯をつるすようになると、町内で競いあいが始まり、大きく、絵柄も美しい彩色の大提灯と発展していきました。
安政年間に藩から「胴廻りの直径を3.64mより大きくしてはならない」というもし、違反した場合は、きつい罰があるから気をつけるように」と厳命がありました。それでも間浜組では大きさを誇って大きな提灯を設えたため、世話人が入牢してしまう騒ぎもおこりました。
大提灯祭りでは、提灯に火を入れることにより古色豊かな絵模様が写し出される。
提灯内の高さ1mの巨大なろうそくに火が灯る大提灯献灯祭(8月26日19:00頃)がみどころです。