提灯探訪ブログ

提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。

[仕事場だより]2020/06/18

私たちが製作している提灯

私たちが製作している提灯は、小さい物はメロン大くらいから、大きい物だと直径3メートルを超える、超大型まで様々ですが、それぞれに作るおもしろさがあります。


小さい提灯は木型を組むところから始まり、骨かけ、糸かけ、そして紙はりと、自分1人でこつこつと作る事になるので、この提灯は、この提灯は私が作ったんだという満足感が得られます。
 

では、大提灯の製作のおもしろさはどうでしょうか。それは1つの物を何日もかけてみんなで作りあげるという事だと思います。


 大提灯はその大きさから、木型を組む時点からすでに人がいりますし、太い竹骨をかけるのも、分厚い紙をはるのも人の助けが必要です。そしてそれは文字、絵、ドーグ(提灯の上下につく黒い輪っか)の取りつけ、補強、そして梱包とそれぞれ色々な人達の手が入っていきます。とにかくみんなで、あーだこーだと言いながら、わいわいがやがやと完成へと向かっていきます。なんとなくそれは、昔、学生時代に味わった文化祭の準備を思い起こさせます。


 そして最後は、太い木のイゲタで梱包された大提灯を、老いも若きも社員全員で神輿の様にかつぎ上げ、わっしょいわっしょいとトラックにつみこみます。ここまできてやっと完成となります!この時の満足感は、普段の仕事ではなかなか味わえないものがあります。


 そして、大提灯がなくなりガランとした工場を見て、満足感と共に(あぁー祭りも終わったなぁー)と、少し寂しくも思うのでした。

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                                                 D,K