「提灯屋さん」責任編集。大提灯、祭り提灯製造と紹介。
提灯や祭りについていろいろなんでも話しています。
[仕事場だより]2011/08/16
京都に住んでいると、大文字の送り火を見ると、「ああ、夏も終わり・・」という気分になります。
提灯屋さんの繁忙期は6月から10月までなのですが、6月?8月のお盆までが、お盆用提灯と夏祭りの提灯。お盆以降が、秋祭り用の提灯。と、お盆が製作商品のターニングポイントでもあります。
そんな、お客様の想いを感じ、わたくし共では、「お盆提灯は全て受注を受け付ける。お盆の御使用日には、絶対間に合わせる」を合言葉に、ぎりぎりまで、盆提灯の製作にあたります。特に今年は、製作にあたる職人も、特別な気持ちで作業に取り掛かっていたと思います。
「提灯」が故人の「迎え火」であることに対し、「大文字」は故人があの世へ戻っていかれる「送り火」です。
大文字の送り火の火が消えていくのを見終わると、涼しい風とともに、少し物寂しい気持ちも感じます。
しかし、そんな感傷にひたる間もなく、今まで夏祭り提灯の製作をさきにしていたので、後回しになっていた秋祭り提灯の製作に、
明日から必死で取り組んでいきます。